先輩インタビュー ~大塚商会編~

【先輩社員紹介】

営業支援センター効率化支援1課 淺野克己様 2016年4月入社
株式会社大塚商会
https://www.otsuka-shokai.co.jp
身体障害 心臓機能障害
 

【人事紹介】
人事開発部 土谷知子様
身体障害 下肢障害

【インタビュアー】
株式会社D&I 鈴木


目次

1.出遅れた就活

2.一般枠と障害者枠の違い

3.就活での困難を越えるために

4.大塚商会の魅力

5.就活生へ

1.出遅れた就活

学生時代を楽しんでいたため、就活は出遅れてしまった。

鈴木:本日はよろしくお願いします。
 まず、障害に関して、教えていただけますでしょうか。

淺野:内部障害で、心臓機能の障害です。身体の中にICDという機械が埋め込まれていて、心臓に異常をきたすと電気ショックを与え心臓の動きを正常に戻してくれるという物です。日々の生活には支障がないですね。

 

鈴木:学生生活も、特に周囲の学生さんと変わらないものだったのですか?

淺野:そもそも、(ICDを)埋め込んだのが大学3年の11月頃で。ちょうど就活前くらいです。だから、それまでは周囲の学生と変わらず楽しんでいました。

 

鈴木:どんな学生生活を送られていましたか?

淺野:大学は…、ここはかっこよくない部分なんですが、1年の前期くらいまでは真面目に勉強していましたよ、その後は、入ったテニスサークルが楽しくてはまってしまいました(笑)。

 アルバイトも始めたので忙しくなり、3年前期まで単位を取ることに追われていましたね。そのため周囲より動き出しが遅れ、3月の大学開催の合同説明会の時点では、どの企業がいいかな~とぼんやり考えているような段階でした。

土谷:彼自身が、うち(大塚商会)のブースに来た時期が遅くて…。9月中旬の障害者向けの合同面接会です。ぎりぎりでしたね(笑)。

 

2.一般枠と障害者枠の違い

一般枠での就活を進めていくも、うまくいかず…。

鈴木:ということは、一般枠での就活のほうが長かったんですか?

淺野:そうですね。8月くらいまでは、一般枠のほうでずっと動いていました。9月になってから、親と相談した結果、障害者採用も考えてみることにしました。

 それまでも、障害者採用を避けていたわけではないのですが、メリットをあまり感じていなくて。そんなに考慮してもらわなくても、病院に行く日だけ確保できればいいな、くらいに、思っていました。

 一般枠での就活は、最初はMR(医薬情報担当者)を受けていました。でも、びっくりするほど書類で落ちました(笑)。

 

鈴木:そうだったのですね。MRに興味を持ち始めたきっかけは何だったのですか?

淺野:自分自身の障害や毎日飲んでいる薬があったので、医療機器や医薬品メーカーに興味を持ち、MRに惹かれ始めました。また、日々成長というか、毎日なにか勉強して自分の成長を感じられる仕事をしたい、というのが就職活動の軸としてあったんです。だから、勉強が必要なMRは合うと思い、受けていましたね。

 

鈴木:障害者採用に対しては、最初はどんなイメージを持たれていましたか?

淺野:内部障害に関しては、特段の配慮はいらないので、障害者枠を選ばなくても、仕事の選び方次第で大丈夫だと思っていました。なので、自分にはあまり関係無いと思っていましたね。

鈴木:では、それまでは障害者採用については情報収集もあまりしていなかったのですか?

淺野:そうですね。一般枠の就活でさえ、あまり情報収集をしてなかったので(笑)。

土谷:そこは良くない見本だね(笑)。

 

関係ないと思っていた、障害者枠の魅力に気づき始める

鈴木:実際、障害者枠で企業を見ていって、どんな違いがありましたか?

淺野:なによりも、周りに知ってもらえることですね。自分の上司だけしか障害について知らないと、半休や休みをいただいても周りに迷惑をかけたり、気まずく思ったりするかも、って。障害者採用の説明を聞いてから、思うようになりました。

 あとは、全国転勤や営業での外回りが無いように、採用の段階から考慮してもらえるのも良いなと。内部障害であっても、あまり激しい運動はしないほうが良いと言われていますし、転勤無しならかかりつけの病院から離れなくてすむのでありがたいですね。

 

鈴木:なるほど。就活の進め方を変えてから、就活の軸にも変化はありましたか?

淺野:そうですね。一般枠だけを見ていた時は、残業なんかは何時間でもやってやろうと思っていました。若いうちは、いっぱい働こうって。でも、障害者枠に変えてから、自分の生活も大事に、常に定時上がりでなくてもいいのですが、プライベートを大事にしてもらえる会社や職種が選ぶポイントになりました。

 MRや営業を目指していた時は、人間関係、特に外の人との付き合いを大事にしたいと思っていました。でも、事務職でも、社内の人とのコミュニケーションが必要だといことに気づき、「コミュニケーションができるのは営業だけじゃない!」ということがわかってから、事務職にも目を向けられるようになりました。

 

鈴木:営業=コミュニケーション力、という表面的な情報で判断するのではなく、仕事の内容を詳しく知っていく中で、ご自分に合っている部分や新たな魅力に気付いたということですね。

淺野:そうですね。

 

鈴木:就活で大変だったことはありますか?

淺野:これは笑い話なんですけど。MRに書類で落ちきった頃、まだコミュニケーションが大事だと思っていたんです。

 その時はちょうど学校のテストが終わったこともあり、バイトに入るようになって。ずっと立ちっぱなしのサービス業もいいなって思って、飲食店も受けました。でも、面接まで進んで、できるだけ体力を使いたくないという自分の本心に気づき始めて…。サービス業は合わないと感じ始めたんです。その時期が一番辛かったですね。

 MRも落ちて、サービス業もダメで、自分に働ける場所があるのかなって思った時期がありました。

 

3.就活での困難を越えるために

思うように進まなかった就活。乗り越えたきっかけ。

鈴木:不合格が続くと就活って辛いですよね。その時期をどう乗り越えていったのですか?

淺野:う~ん(思い出し中…)。

土谷:障害者採用に切り替えたってところが大きかったんじゃない?9月っていうギリギリな時期に説明会に来たってことは。

 

淺野:そうですね。母親がよく就活の相談にのってくれていて、その時も話をしましたね。そしたら、「だから最初から言ってるでしょ、事務職がいいって」って言われて(笑)。そこで母親に障害者採用の合同説明会を勧められ、ようやく受けてみようと思えました。その時の説明会で大塚商会のブースに訪れたんです。

 自分の意志だけじゃうまくいかなかったと思います。母親の意見に納得できたので、のっかってみたらうまくいって、本当に感謝ですね(笑)。

 

鈴木:客観的な意見を取り入れることも大事ですよね。親御さんは、どういう点を勧めてくれたのですか?

淺野:母がずっと内勤の事務職をやっていて、内勤のほうがむしろコミュニケーション力が大事だという話を聞いてから、考えが変わりましたね。

 営業で外に出ていると、いろいろな人と関われるけど、内勤は、周りの人があまり変わらない。だからこそ、ずっと一緒にいる人との関係性を良く保つことが大事だし、コミュニケーション力も必要ということを聞き、外に出ることだけが大事ではないと分かりました。

鈴木:最終的に、大塚商会に進むことにした、決め手は何ですか?

淺野:仕事内容です。IT業界なので、日々情報が進化し、新しいことがどんどん生まれていきます。内勤として営業を支援するにあたり、営業の社員よりも知識がないといけない仕事も多くありますので、自分が求めていた、“日々成長したい、毎日が勉強”という点がマッチしました。

 

鈴木:正直、他の企業と迷うことはありました?

淺野:1社ありました。そこは不動産会社の事務職だったんですが、仕事の内容が定型的だと感じていて、ここ(大塚商会)の方が自分の想いに合っていると思い、入社を決めましたね。

 

鈴木:働き方も、成長したいという想いにも合っているな、と感じたんですね。

淺野:そうです。あとは、不動産の方は、1ヶ月のうちで好きな時に休めるシフト制だったので、自力で土日休みは作れますが、ちょっと違うなと。

 大塚商会は土日祝日がちゃんと休みなので、もともと生活のルーティーンができているのが魅力でした。仕事がルーティーンになってしまうのはあまり好きではないのですが、生活にはルーティーンがあったほうがいいと思っています。

 あとは福利厚生とかも見て、比較できないくらい大塚商会の方がよかったなと思って。

 

就活は情報戦。でも、どの情報が信頼できるのかわからない。

鈴木:就活の時期というと、いろんな人がいろんなアドバイスをするかと思いますが、どの情報を信じればいいの、という取捨選択はどうやっていましたか?

淺野:僕自身は、あまり意識して情報収集をしていませんでしたね。

鈴木:そうだったんですね。土谷さんは、人事の仕事をされていてどう思われますか?

 

土谷:昔は冊子とか、紙媒体でしか情報収集ができなかったんだよね。今はネットに情報がありすぎて、どこを見たら良いのか、どの情報が正しいのか、新卒の学生さんは特に分からないと思います。

 私がよく新卒の学生に言うのは、「分からなければ、とりあえず動く!」ということ。採用イベントや合同説明会、なんでもいいから、とにかく1回参加してみなさいと。そうしたら、参加企業の情報がパンフレットとして1冊にまとまっているし、人事の方にも直接会える。

 Webに出ている情報のみではカラーや雰囲気は伝わってこないですよね。合同面接会などでは採用担当者と直接会話することができるので、障害のことを話したときの対応や、採用に対する本気度など、Webや冊子のみからでは、なかなか感じ取れない部分も感じ取れるいい機会だとおもいますよ。

 

鈴木:淺野さんは、大塚商会のブースでのイメージはどうだったのですか?

淺野:そうですね、最初に土谷さんと話して。障害について、どう配慮していただきたいのか伝えました。そうしたら土谷さんの方からも、こういうのもできるよ、という提案をしてくださって、入社後の自分がイメージしやすかったです。

 一般枠で受けていた時は、どの段階で障害のことを話して良いのかよく分からなかったんです。面接の時に言うべきか、書類の段階で書いておくべきなのか…。

 また、言ったところで、「あ、全然大丈夫ですよ~!」の一言で終わってしまうこともあって(汗)。

 

鈴木:軽々しく考えられているようで、逆に心配ですよね。

淺野:障害者採用のブースでは、まずは働く環境が自分に適しているのか、というのを相談できた喜びがありました。

 

4.大塚商会の魅力

フラットな環境、大塚商会の魅力。

土谷:大塚商会では、健常者の中に障害者が入って、一緒に仕事をしていくスタイルなんです。ですから、障害者は障害者、と区別することも、過度なフォローをすることもありません。

 ただ、障害に対するフォローや配慮はもちろんしますよ。淺野くんの場合だったら通院に対する配慮や、過度な残業をさせないとか、車いすを利用している私の場合だったら、重い物は持たせなかったりとか、遠方の移動が発生する場合は他の社員に任せたりなど。

 フラットでありながらも、個々が無理なく働けるための環境を整えてくれます。

 

目標にしたい先輩もたくさん。

鈴木:今後、淺野さん自身がやってみたいことや、将来の夢はありますか?

 

淺野:何らかの分野でスペシャリストになることですかね。今の部署は、200人くらいでの大きい部署なのですが、この仕事はこの人にしか任せられない、というような得意分野を持っている人が数名いるんです。
 自分もそんな風に、「淺野がいないと困る!」と頼ってもらえるようなスキルを身に着けたいです。

鈴木:そのために今頑張っていることはありますか?

淺野:基礎ができていなければ、何かで飛び出ることもできないので、まずは基礎固めとして一通り自分でできるようにしています。

 今は派遣社員の方を教えているので、人に教えることもちゃんとできるようになって、それから得意なことを伸ばしていけたらと思っています。

 

鈴木:淺野さん自身が楽しく働けている理由は何だと思いますか?

淺野:モチベーションを上げてくれる先輩がいること、常に勉強しなきゃと思える環境があることですかね。以前、成長してきたなと自分で感じて調子に乗っていた時期があったんですけど、ある先輩が隣のデスクで働いていたとき、自分の足りないところがすごく見えてきて、もっと頑張らなきゃと思えました。

 また、自分の所属する部署ではIT関連の知識が求められます。日々進化していくものに追いつきたいという意味でも、学んでいこうというモチベーションが湧きますね。

土谷:すごい人を見ても、自分は今のままでいいやと思ってしまう人もいるから、淺野くんの学ぼうとする姿勢は重要だよね。

鈴木:早く内定をもらうことが良いのではなく、入社した会社でやりがいを持って働けることが大事ですよね。

 

5.就活生へ

なによりも行動することが大切!違った側面から企業選びができるきっかにも!!

鈴木:最後に、学生さんに向けてメッセージをいただけますか?

淺野:自分の全く興味のない業界でも、まずは合同説明会にいく、まずは動いてみるというのは大事ですね。Webでそれなりに情報を見れてしまうから、それで満足してしまったり、大学に置いてあるパンフレットをとりあえず持って帰るけど、たいして見なかったり、とかありますよね。福利厚生の部分だけ見て終わり、とか。

 合同説明会に行くと、元から自分が知りたかった情報だけでなく、人事の方が教えてくれて初めて知ることも多いんです。「こんな観点から企業を比較するといいんだ!」とか。なので、合同説明会でまずは色々な企業を見てみるのも良いのではないかと思います。

 

鈴木:いつ頃から動いておいたほうがいい、というのはありますか?

土谷:淺野くんの体験をふまえるとぶっちゃけ9月でも間に合うぞ!ってなるけど、これから就職活動をスタートする学生の皆さんは興味のある企業がある場合は、早めに行動してくださいね。当社の場合も毎年、11月からインターンシップを開催し、より当社を知ってもらえるような情報提供をしています。

淺野:僕は何も言えないですね(笑)。失敗談としてですが、視野を広く持つために、早く動いたほうがいいと思います。3年生の11月くらいから。

 自分は、大学での合同説明会が3月にありましたが、その時に初めて企業の説明会を聞いたので、最初の3社くらいは、何を話しているのかさっぱりわからなくて…。

 やっと話の流れを掴めたと思ったら、今度は情報量が多すぎて消化しきれなくなってしまったんです。なので、まずは3月の情報解禁より前に、ざっくりとでいいのでどんな企業を見るべきか目途を立てておくと、その後がスムーズに進むと思います。

 

動き出しは早くとも、勢いで決めるべからず。

鈴木:土谷さんからも、何かアドバイスがあればお願いします!

土谷:私はよく「10年後の自分がどうしていたいかを考えなさい」と学生にアドバイスをします。新卒の学生さんの10年後は32歳ですよね。32歳になった時に今と同じモチベーションを保てているか、その企業で、その職種でどうなっていたいのかということをまず考えてほしいです。

 人間は年をとりますし、かつ障害を持っていると、いろいろなメンテナンスも必要になります。体力も衰えていく中で、若い時と同じ働き方ができるとは限らないので、安易に仕事を選んでしまうと将来的に不幸になったり、早期退職に繋がったりする可能性もあります。

 

鈴木:理想の部分だけでなく、自身の適性や障害もふまえて考える必要がありますよね。

土谷:10年、20年後を考えて、決めてほしいなあと思います。実は私も前職では業界研究をあまりせずに入社して4年で辞めてしまったんですよね。休みはシフト制で土日関係なく出勤。障害者採用の実績もあまりない会社でした。

 そしたら、みるみる体調を崩し加療で1カ月の入院生活。その頃は私も「頑張れば出来る」「障害があってもバリバリ働きたい」という気持ちだけが先行して自分自身の障害を理解できていなかったと反省しています。

 大塚商会では、選考の段階からその方に必要な配慮・サポート内容はじっくりとお伺いし、障害を悪化させないよう就労環境の整備に力を入れています。その役割を担っているのが「障害者職業生活相談員」の存在で、定期的な面談やアンケートを実施しています。
 

鈴木:だからこそ10年、20年後を考えた就活が大事なのですね。

土谷:障害学生は特に、就活の動き出しの時期が二極化している気がします。3年生の夏から早めに動いている子もいる一方で、障害者採用の存在を知らなかったり、淺野くんのように自分は関係ないと思っている学生もいますよね。積極的に行動し本当に自分に合う会社を見つけてほしいと思います。

淺野:障害者採用があることを教えてくれた母親に本当に感謝です(笑)。


淺野さん、土谷さん、ありがとうございました!

 

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