先輩インタビュー~富士ゼロックス株式会社編~

D-spiritsをご覧の皆さん、こんにちは!

今回は、富士ゼロックス株式会社様にご協力いただき、先輩社員さんにインタビューをさせていただきました。

学生時代のお話や、今のお仕事のことなど、今回も盛りだくさんです!



―自己紹介をお願いします。

吉田:入社5年目の吉田と申します。聴覚障害を持っているので、普段は口の動きを読み取ってコミュニケーションをとっています。聞き取れない場合は、筆談にてご対応いただけますと幸いです。

私が仕事をしている営業生産性強化部という部署では、主に企業の競争力強化に向けた人材育成計画・教育を行い、営業の生産性を向上させることを使命として活動しています。

その中で私は、国内営業の課題をデータから分析し、課題解決に向けた策を提言することを業務として行っています。なかなか難しいですが、周囲の先輩方と一緒に行っています。

 

―障害についてお聞かせください。

聴覚障害の2級です。補聴器を外すと、まったく聞こえない状態になります。生活の中でいうと、電車の音がやっと聞こえるぐらいです。先天性の感音性難聴です。

 

―どんな学生時代を過ごされたのでしょうか。

吉田:大学時代は経営学を専攻していました。高校時代まで普通学校に通っていたこともあり、手話はできない状態でしたが、大学生になって手話サークルに入り、初めて手話を覚えました。

 

自己分析からスタートした就職活動

―就職活動や将来のことはいつ頃から意識し始めましたか。

吉田:就活の情報が解禁される4~5か月前ですかね。そのころには、障害の有無に関わらず、友人との会話の中で「就活」というキーワードが出てきたように感じます。

就活を意識し始めて最初に自己分析をしました。企業の情報収集も大切ですが、まずは自分が何をしたいかが大事だと思ったので、自己分析から始めました。自己分析は、なかなか難しかったです。人生を振り返って、何が自分に大きな影響をもたらしたのかなどを考えました。自己分析は自己流でしたね(笑)。

 

―具体的に、自分自身に大きな影響をもたらしたエピソードを教えてください。

吉田:人生の中で何を考える事が多かったのかという事を振り返ると、一番のキーワードは『コミュニケーション』でした。どうやったらうまく周囲とコミュニケーションを取る事ができるのか、そしてコミュニケーションがどのように生まれるか、ということをいつも考えていました。ですので、自分の軸はコミュニケーションかなと思い、そこから深掘りしました。

 

コミュニケーションが生まれるきっかけというのは、情報の共有だと考えました。テレビを見た話でも、自分の実体験のことでもいいのですが、そういった情報を共有するところからコミュニケーションが生まれていくと考えています。私の場合は、目から入ってくる情報が多かったので、視覚情報から生まれるコミュニケーションの支援をしたいとぼんやり考えるようになりました。そして、就活の情報が解禁される2か月前くらいには、コミュニケーションという軸はできていました。

―軸が定まって、就活が解禁されてからは何をされましたか。

吉田:出来るだけ障害に理解のある企業に就職したいと考えていましたので、障害者雇用に特化した就活サイトを利用しました。障害に理解があるかどうかという点は、私にとって重要な部分でした。

 

―最初から、障害者枠での就職活動に絞っていたのですか?

吉田:はい。実は、大学3年生の夏休みに何社かインターンシップを受けました。その際、一般の選考プロセスだとグループ面接など自分に不利なことが多いと感じたので、就活が解禁された段階では、すでに障害者枠に絞っていました。

一般の就活サイトと比べると、掲載企業数は少なくなってしまいますが、やはり障害に理解のある企業に就職したいと考えていましたので障害枠にて就職活動に取り組ませていただきました。

 

―コミュニケーションといっても、とても広いと思いますが、希望する企業はどのように絞っていったのでしょうか。

吉田:最終的には、企業の理念に共感できるところに絞りました。理念がある場所にいくと、同じような想いを持っている人がたくさんいると思ったので、企業理念を確認しました。理念という部分に注目できたのは、サークルなどの先輩からアドバイスをいただいたからです。

 

―実際に、エントリーから内定、入社まで、どうやって絞られたのでしょうか。

吉田:30社くらいはエントリーしました。選考まで進んだのは半分くらいで、内定をいただいたのは5社くらいだったと思います。

内定をいただいた中から最終的に富士ゼロックスに決めましたが、その決め手は、社員の雰囲気です。インターンシップを受けていた時に、いろいろな営業の方に出会って、仕事のやり方やこの会社がどんなサービス・事業を展開しているのか学ばせていただいたので、この会社を選びました。

 

―就職活動を通じて、困難や苦労したこと、楽しかったことなどはありますか。

吉田:手話通訳を付けていただいたり、1対1、あるいは1対3で面接をさせていただいたりすることが多かったので、面接官の質問が聞き取れないということがあまりなかったですね。聞き取れなかったときは必ず聞き返して、言葉のキャッチボールができるように気を付けていました。そういった面では、あまり困ったことはなかったです。

 

やりがいのある、働きやすい職場

―今の仕事のやりがいを教えてください。

吉田:弊社では、経営方針に『Change Myself, Change My Team, Change Fuji Xerox』という経営方針を掲げており、自ら挑戦しようという意志を見せている人や活動をしている人の背中を押してくれる会社です。私はまだ入社5年目ですが、周囲の力を借りて挑戦できた時は大きなやりがいを感じています。

 

最近のことでお話すると、一から自分で企画を立て、提案、レビューするという一連の流れに取り組みました。社会人にとっては当たり前なのですが、そういった経験が今まであまりなかったので、そのような仕事に挑戦しました。この仕事を通じて、あらためて考えることの難しさを感じました。自分が作った企画を周囲に見せたとしても伝わらないこともあるので、伝わりやすい資料構成や内容を考え抜くことの大切さ、難しさを学ばせていただきました。

 

―職場環境や、一緒に働いているメンバーとの関係性はどうですか。

吉田:良好な関係性を築けています。新卒で入社して、今の部署は入社してからずっと同じなのですが、自分が聴覚に障害があることもきちんと伝えていて、理解をしていただいています。

 

―工夫されていることや、心掛けていることなどはありますか。

吉田:ミーティングなどではできるだけホワイトボードにメモをとる、視覚情報を共有することを意識しています。私が書くこともあれば、周りにいる先輩方が書いてくださることも多いですね。会議が終わった後、聞き取れなかったことや、分からなかった事を個人的に確認する時もあります。

また、聞き取れなかった時には、素直に「もう一度お願いします」と言うことを心掛けています。聴覚障害の人はどうしても、分かったふりをしてしまう傾向にありますが、できるだけ仕事をする上でそれが無いように心掛けています。

 

―将来の夢を教えていただけますか。

吉田:自分が分析したデータ内容をもとに、数字から見た解決へのヒントなどを、現場のみなさんの教育施策として展開されることが目標です。営業を経験していないので、あまり偉そうには言えませんが、数字から見るとこういった傾向があります、ということを現場にお伝えしたいです。

 

障害学生のみなさんへ

―最後に、障害学生にメッセージを一言いただけますか。

吉田:障害があることをネガティブにとらえないで欲しいなと思っています。障害があることも一つの個性ですので、まずは自分ができないことをきちんとお伝えして、そのうえで自分ができることは何か、自分は何をしたいのかを企業にアピールすることが大切かなと思います。できることは探せばいくらでもあると思うので、自分で可能性を広げていってほしいです。

 



インタビューへのご協力、ありがとうございました!

会員登録をする

D-spiritsで開催するイベントは、
会員様限定となっております。

学年・障害者手帳の有無は問いません。
みなさまのご登録、お待ちしております!

この内容で送信します。よろしいですか?