内定者インタビュー第1弾★

内定者に聞いた、就活のあれこれ

今回は、金融系に内定が決まっている4年生にインタビューをさせていただきました!

実は、本日来ていただいた方は、D-spirits事務局でインターンをしている森本の大学の友人!

就活トークだけでなく、大学の話でも盛り上がってしまいましたが、そこは割愛させていただきます(笑)

【プロフィール】

中谷朱里さん…筑波大学4年生 内定先:金融系

スターバックスでアルバイトをしている。レジでの接客は大変だが、お客様対応の面白さを感じている。

人と関わることが好きで、バイト先の同僚に手話を教えている。

ファシリテーター…(株)D&I森本


目次

【実際、どのくらい受けた?】
・配慮が手厚い社風と社員の印象の良さが決め手でした。
・障がい者が1人だけのインターンに参加しました。

【やってみないとわからない!】
・インターンに参加したことが、やりたい仕事を見つけるヒントになりました。
・障がいを持つ就活生や先輩とのネットワークが大切でした。

【こうやって軸が固まりました!】
・自己分析をやり直して就活の軸が定まりました。
・積極的に社内での人間関係を築いていきたいです。

【最後に】
・後輩へのメッセージをお願いします!


配慮が手厚い社風と社員の印象の良さが決め手でした。

森本:それでは座談会を始めていきます。よろしくお願いします。

中谷さんの就活の時期は何月から何月でしたか?

中谷:3年の10月から始めました。

大学の講義の単位のために8月に1度インターンに行きましたが、障害を持っている学生が一般枠でインターンをするのは難しい印象を抱きました。

10月からは障害者用の就活サイトのセミナーに参加したついでに1つ上の先輩たち向けの合同面接会に参加して人事の話を聞き、冬休み~春休みの間にはセミナーやフォーラム、インターンに行ったりしていました。

森本:ずいぶん早い時期から就職に向けて動き始めていたんですね。どれくらいの企業にエントリーしましたか?

中谷:一般の就活サイトを通じて、プレエントリーは結構しましたが、結局そちらのほうでは本エントリーはせず、障害者用の就活サイトで3、4社に本エントリーをして、その最中で2社辞退しました。

森本:内定はいつ頃からもらい始めましたか?

中谷:金融系の企業から、4月に内定をもらいました。

 

森本:今の内定先に就職を決めたその決め手はなんですか?

中谷:人と関われる仕事だったり、障害に対しての配慮が手厚い社風や人事と先輩社員の印象が良かったので、今の内定先に決めました。

エントリーした企業の中には、障害を持っている先輩社員との面談を依頼してもできなかったところもありました。

就職を決めた会社は、障がいの有無問わず色々な社員さんとの関わりがあり、とてもオープンな印象を受けました。

 

森本:先輩社員さんやたくさんの人との関わりで好印象を持ったことが大きな決め手だったようですね。

中谷さんは、就活をするうえで入りたい業界などは絞っていましたか?

中谷:業界は決めていませんでした。内定をいただいた金融意外にも、住宅関係やファッション業界も面接を受けました。

森本:聴覚障害以外にその内定先に障害をもった社員さんはいらっしゃるんですか?

中谷:2つ上と3つ上の先輩に聴覚障害者がいます。

森本:社内に障害を持った方がいらっしゃると何かと安心ですよね。

中谷:会議の際の配慮として、UDトークとは違うのですが、富士通が開発した音声をテキストに変える機械を会議の際に導入しつつあるので是非使ってみてくださいという話を伺い、それも好印象に繋がりました。

障がい者が1人だけのインターンに参加しました。

森本:就活の際にはどんなサービスを利用していましたか?

中谷:まず3年の夏に障害者用のインターンや就活情報が掲載されているサイトを2つ使ってインターンにエントリーしましたが、全滅してしまったので 、一般のサイトを使って3日間のインターンに参加しました。

森本:ということは一般のインターンということですね。障がい者がまわりにいない環境でのインターンにどのような印象を抱きましたか?

中谷:周囲はみんな健常者で、最初はすごく怖かったです。ですが、中途採用で入社した同じ聴覚障害の先輩社員の方と話すことができたり、少し手話ができる女性社員の方に手話でサポートしてもらいました。ですが、グループワークで他の参加者とのコミュニケーションはやはり難しいなと感じました。

 

森本:インターンは一般のサイト経由の3日間のものだけ参加しましたか?

中谷:夏に1回、冬は2回行きました。

森本:3回もインターンに参加したんですね。最初にインターンに参加したのはなぜですか?

中谷:大学の講義で、最低1つはインターンに参加して、レポートを書かないといけなかったので、何でもいいから行かなきゃと思って最初は参加しました。

 

森本:それで一般のサイト経由でインターンに行ったんですね。その最初の一般サイトからのインターンに参加する際に、ご自身の障がいの説明はしましたか?

中谷:エントリーシートには書き込めるスペースがなかったので、エントリーシートが通った後にメールで伝えていましたが、そこで障害をもっていることを理由に何社か断られてしまいました。

ですが、根気強くエントリーを続け、参加させていただけるところをやっと1社みつけました。

一般からのエントリーでは大変だということも実感し、冬は全部障がい者枠でのインターンに参加しました。

 

インターンに参加したことが、やりたい仕事を見つけるヒントになりました。

森本:どんな業界にインターンに行きましたか?

中:住宅系とメディア系、観光系の企業のインターンに参加しました。

メディア系は1日だけのもので、社員さんの話を聞きに行っただけでした。住宅系は、実際の業務をやらせてもらうことができました。

観光系は、グループワークを数多く行いました。グループワークを10回やったりして、それも毎回知らないインターン生とプランの提案をしました。

森本:そのグループワークは基本は2人ずつですか?

中谷:2人もありましたし、4・5人とか色々変えました。インターン生は聴覚障がいの子が大多数を占めていた印象があります。

 

森本:住宅系のインターンでは周りの子達はどんな障がいの学生さんがいましたか?

中谷:聴覚、弱視、下肢など色んな障がいをもってる学生さんがいました。

森本:インターンの担当は障がい者の方だったんですか?

中谷:進行は特に障害のない人事部の方がしてくださいましたが、サポート社員の中には障害を持ったの方もいらっしゃいました。インターンの最後に障害を持った社員との座談会があった企業もありました。

森本:最後の座談会はどんな内容でしたか?

中谷:質問タイムがメインでしたが、簡単なパネルディスカッションもありました。

 

森本:実際に企業へのエントリーをする際に、参加したインターンの内容は影響したのでしょうか?

中谷:夏のインターンは一般のサイト経由だったこともあって周囲の環境をイメージするいい機会になりました。

また、インターンだけでなくアルバイト等の経験も経て、営業職に魅力を感じる気持ちもありました。しかし、毎日となると精神的にも肉体的にも持つ自信がないので、事務職が妥当だろうなと思う気持ちもありました。

だからといって自分はじっとしているよりも動くことが好きなので、パソコンだけの業務はしたくないという思いもありました。

そのため、業種を絞る時は考えさせられました。

 

森本:最終的にはどんな業種に絞りましたか?

中谷:営業は自分には無理だと思いましたが、バックヤードだけでも動けるものがいいなと考えたので、フィナンシャルエキスパート職という業種に興味がわきました。

森本:フィナンシャルエキスパート職はどのような職業ですか?

中谷:世間的に見たら事務職なんですが、上からの仕事だけでなく、直にではないですがお客さまを支えるような事務と接客の中間のような仕事内容です。

 

森本:様々なインターンに参加したことは、中谷さんにとっていい機会になったんですね。

中谷:はい。自分から周囲の環境や、自分のモチベーションを変えていかなきゃいけないなと思いました。

特に一般のサイトから参加したグループワーク時に、どうすれば自分が動きやすい環境にできるかをとても考えさせられました。

メンバーの女の子の話が分からないことが多く、怒られてしまい、落ち込んだのですが、話している内容を書きまとめてくれる男の子がいたので、社員さんにお願いして机全面に紙を張ってもらうと、話し合いの最中どこにいても、書き込んでもらえるようになりました。

更に、ホワイトボードも用意していただき、机を囲んで四方に配置することで、発言した後にはホワイトボードに意見を書いてもらえるようにお願いしました。

森本:なるほど、一般のサイト経由のインターンでもたくさんの学びがあったんですね。

 

障がいを持つ就活生や先輩とのネットワークが大切でした。

森本:就活サイトはどのように利用していましたか?

中谷:最初は障がい者専用のサービスを使っていました。そのサービスはインターンのオリエンテーションで知り合った障がい者の子に教えてもらいました。その後は、3つの一般のサイトに登録をしていました。

障害者用のサービスは定期的に確認して、10月からイベントに行くようにしました。

森本:そのイベントはどのような内容でしたか?

中谷:午前はセミナーで、午後は人事の方と1対1でお話をしました。午後の部は本来は4年生対象の面接会なのですが、自分はまだ3年生だったので、そのことを伝え、面接は行わずに気になる点を質問したり、業務内容について話を伺いました。

森本:3年生のころから就活に対しての意識が強かったんですね。そのあとも何回かイベントに行きましたか?

中谷:イベントを開催していたところが2社あったんですが、1社は6回くらい参加して、もう1社のところは4回ほど参加しました。

森本:そのサービスで何か違いを感じましたか?

中谷:4回参加したところは、情報が解禁になるといきなり面接開始でした。企業ごとのブースがあるんですが、そのブース内でいきなり面接が始まったりして、少し驚きました。

6回参加した方は、面接という固い雰囲気ではなく、おしゃべり感覚で対応してくださる企業が多かった部分が違いかなと感じました。

 

森本:障がい者向けでない合同説明会はいかれましたか?

中谷:いきました。ですが、コンテンツがとても詰まっており、スピードが速くて会社の言っていることは分かっても、情報保障が追い付かずに質問するまでの時間がありませんでした。

その他にも、要約筆記がついていけなかったり、人の移動が多かったりして、自分の行きたいところにいけなかったりしました。

森本:中谷さんは、就活の情報は先輩から聞いたりしていましたか?

中谷:D-spiritsは、同じ大学の同じ障がいを持っている先輩から教えてもらいました。

その先輩は、自分が就活を始めたころに就活し終わった先輩だったので、履歴書やノートを見せてもらい、アドバイスをもらいました。自分から積極的に、障がいを持つインターン生をご飯に誘って、就活についての情報を色々もらいました。

周りに障がい者がいないと障害者の就活事情が分からないとおもうので、健常者の就活生と話しても本当につらいことは喋れないですし、先輩がいることはとても大事だなと思いました。

森本:障がいを持つ方とのネットワークが重要だったんですね。

 

自己分析をやり直して就活の軸が定まりました。

森本:中谷さんの就活を行う際の軸や大事にしていたことを教えてください。

中谷:大学で学んだことを役立てたくて、障害者の就労支援をしてみたいと思っていたのですが、その時選考に進ませていただいていた企業の方に、考えが甘いというようなことをガツンと言われてしまったことがきっかけで、自分の軸を見直しました。大学で専攻しているからとかで就活の軸を決めるのではなく、自分が働くうえで何を大事にしたいのかをはっきりさせる必要があると感じて、自分がどんな人間なのか分析しました。

大学やバイト先で、自分は人間関係でいったらどんなポジションかを考えた時に、人の話を聞き取れないことがあるから一歩下がってみんなを裏から支えるポジションだったな、とかバイト先ではこんな気遣いがあったらお客様にとっていいだろうなと思っていたことを思い出しました。

そこでお客様だけではなく、従業員同士の友好的な関わりが重要視されている人と人との関係性を重視している企業がいいなと思いました。

 

森本:社風に対してのこだわりが自己分析をしなおすことで強くなったんですね。

業界のこだわりは自己分析の際にみつけましたか?

中本:業界をしぼらないのは周囲に色々言われましたが、社風が良いところが最重要だったので、業界へのこだわりは特になかったです。

森本:軸が 1つ決まっていれば就活先も決めやすいですよね。業界が同じだからといって、どの会社も中谷さんが思う社風のよさが当てはまるわけでないですし。

自己分析はどうやってしましたか?

中谷:家族や先輩に自分の印象を聞いたけど、なかなか悪いことを言ってくれなかったので、昔のアルバムとか自分の残したものを0歳の時からさかのぼってみました。

小学校や中学校の通知簿を振り返ったときに参考になるキーワードや、何気ない友達との手紙を見るといろんなことが読み取れました。

一番自己分析の参考になったのはバイト先でのサンクスカードをスタッフ同士で交換するんですけど、色んな人から見た自分を知れたので、そこから自分のアピールポイントを手に入れました。

森本:過去のものを発掘して自己分析をする発想はなかったです!

 

積極的に社内での人間関係を築いていきたいです。

森本:就活で大変だったこと、それをどう乗り越えたかを教えてください。

中谷: 12月まで軸が確立しなかったので、私何がしたいんだろうと思っていました。

やりたいことが決まれば動くだけとは分かっていたものの、自分のことを普段考える機会がなかったので、そこが一番大変でした。

森本:障がいの有無関係なく、一般の就活生と同じような悩みを持っていたんですね。

中谷:周りの就活生と自分を比較して自己嫌悪に陥ったりしました。

 

森本:最初から一般企業で就活をする予定だったのですか?中谷さんは公務員志望かと思っていましたが…(笑)

中谷:大学の単位のためにインターンに参加していたので、公務員もやってみたいという気持ちと一般企業も受けてみたい気持ちの半々でした。

森本:就活するぞという強い想いではなく、行ってみようかなという気持ちだったんですね。一般企業を考えたきっかけは?

中谷:公務員を考えている時に先輩の話を聞いて、その地域にずっと関わっていくことを考えると、業務の内容的に自分のやりたいこととはマッチしないかなと思ったので、公務員は考えなくなりました。

森本:自分のイメージしていた働き方とは違うと思ったんですね。

現時点で将来のやりたいことに対するイメージは何かありますか?

中谷:社会に貢献できるようにとか大きな目標はないんですけど、入社先は自分の大学での専攻内容と違うので、どうなるか分からないですが、自分なりに人間関係を築いて仕事を任せてくれるくらいには自分から行動的に動けるようになりたいなと考えています。

 

後輩へのメッセージをお願いします!

森本:ありがとうございます。最後に後輩へのメッセージをお願いします。

中谷:障がいの有無関係なく、就活において自己分析や業界研究も大事ですが、スケジュール管理や感情の管理をできないと就活の周りの情報に飲み込まれてしまうと感じました。スケジュールや自分の体調を考えて就活をすることが大事です。

障がいについてですが、支援や配慮を頼んで、その会社の障害に対する考え方を確認するのもいいと思いますが、自分の力で臨むことも大事です。

聴覚障がい者に関しては、就活生にではなく、手話通訳の人に向かって話す人事の方も中にはいらっしゃるので、いかに第三者を介入させずに、最後まで人事が方が自分の障がいに向き合ってくれるかで、その会社でやっていけるかどうかが見えてくるくると思います。配慮をお願いできる時は、それを最大限に使う事も大事ですが、いずれは自分が一人でその会社に入ることを念頭において就活していくことで自分の働きやすい環境が見つかると思っています。

森本:なるほど!インタビューへのご協力、ありがとうございました!

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